こんにちは、歯科医の藤江です。
歯周病についての記事を読みましたので、印象的な内容の一部をシェアさせていただきます。
今年の1月にアルツハイマー病患者54人の脳の96%から歯周病の原因菌であるジンジバリス菌と有毒酵素“ジンジパイン”が発見されたという論文が発表されました。
このことからもいえるように歯周病はお口の中だけの問題ではありません。歯周病菌は血液を通じて全身に巡り、さまざまな疾患を引き起こします。
歯周病が進行してしまったら治療が必要ですが、そうならないためには、日々のケアが肝心です。予防医療大国スウェーデンで生まれ、今や世界中で取り入れられているのが、善玉菌を摂取することで口内フローラのバランスを整えるバクテリアセラピーという方法。
これには歯周病菌の増殖を防ぐ乳酸菌の一種であるロイテリ菌という菌を用います。
つまりロイテリ菌を摂取するだけで歯周病のリスクを減らすことができるというわけです。
この方法の良いところは、副作用がないこと(ロイテリ菌の論文は多いが副作用は発表されていない)。
ロイテリ菌入りのタブレットやヨーグルトなどは市販されており簡単に手に入れることができるので試してみても良いかもしれません。