口腔筋機能療法(MFT)について

今こちらをご覧になられてる皆様、お口がポカンとあいていませんか?

舌は前歯に触れていませんか?

矯正治療において

『普段お口は閉じてお鼻で呼吸すること』

『舌が正しい位置に置いてあること』

この2つはとても重要です。

舌の位置を正し、お口の中の筋肉を正しく使えるようにトレーニングすることをMFT(口腔筋機能療法)と言います。

ワイヤーやマウスピースで歯並びをキレイに並べても、筋肉を正しく使えていないと前の歯並びに戻る『後戻り』の原因になります。

そのため、これからお話しする内容は矯正治療と同じくらい大切です。

それでは簡単にMFTの説明をしていきます。

MFTとは…

唇や舌など、お口の周りの筋肉を調和のとれた正しい状態に改善するトレーニングを意味します。

一言で表すと、「お口の筋トレ」のようなものです。

普段の舌の位置が正しくなかったり、   癖がある状態を「舌癖(ぜつへき)」といいます。舌癖がある方は、普段お口が開きやすいという習慣を持ちあわせていることがほとんどです。そのため、舌だけでなく、お口の周り全体の筋肉をトレーニングし、総合的な機能を改善していく必要があります。

 

舌癖が治らないとどうなるの?

①不正咬合(歯並びのでこぼこ)

歯並びや噛み合わせが悪いことを『不正咬合』と言います。

不正咬合の原因は、骨格や歯の生え方、歯の大きさなど様々な要素がありますが、舌癖もその一つです。舌の力は、歯並びに影響を与えてしまうほど、強い力を持っています。

 

1日分泌される唾液量は約1〜1.5ℓあります。それを無意識に飲み込む回数は約2000回、そして舌は約200g(ステーキ約1枚分)あり、舌癖がある場合、約2000回約200gの舌で歯を押してしまうのです。

そのため出っ歯になってきてしまったり、歯並びがでこぼこしてしまう原因を作ってしまいます。

②矯正治療の妨げになります

矯正治療は歯並びを改善していくために、1本ずつの歯に少しずつ力を加えながら移動させていきます。しかし、舌の力が強く舌癖がある場合、矯正治療の妨げとなりスムーズに進行しないことがあります。

③矯正治療(動的治療)の後、後戻りしやすくなる

歯並びを悪くした根本的な原因を改善できなければ、たとえ矯正治療を行い歯並びや咬み合わせを改善したとしても、治療前の歯並びに戻ってしまう可能性が高くなります。このように治療前の状態に戻ってしまうことを歯科では、「後戻り」といいます。

舌足らずな発音

舌の位置異常や癖がある場合、発音する際に舌が正しく機能せず、空気が抜けたりすることで、舌足らずで不明瞭な発音になってしまうことがあります。

当てはまる項目がある方は、舌癖がある疑いがあります。

☑気付いたらお口が空いている

☑口で呼吸している

☑鼻がつまりやすい(鼻疾患がある)

☑姿勢が悪い(猫背)

☑食事中、くちゃくちゃ音がする

☑唇が乾燥しやすい

☑普段から舌が歯に当たっている

☑飲み込む時、舌が歯に当たっている

☑受け口、すきっ歯、開咬(前歯で噛み切れない噛み合わせ)

 

MFTの流れ

現状を把握

筋肉トレーニング開始

無意識に舌、唇を正しい状態に置ける

食事の時に正しく噛んで飲み込める

以上を日常生活の中で自然に行える

 

 

保存

 

主なトレーニング方法

    スポット           

 

     スティック

 

   ガムトレーニング      

   

       スラープスワロー

 



MFTでは、この目標に向かって、トレーニングを行っていきます。舌の癖は、患者様一人ひとりで異なるため、癖にあわせたトレーニングをお伝えし、改善していきます。

ご自身で判断されるのは難しいため、気になる方はお気軽にスタッフまでお声がけください。