基本的な矯正の流れは、下記8ステップになります。患者さまの症状や年齢に応じて、期間などは変わってまいります。
ステップ1. 初診
先ず動画を見ていただき、ソフィア矯正歯科おける治療の流れをご説明いたします。患者さまの一番気になっているところをお聞きした上で、お口の中をチェックさせていただきます。
お顔の写真、お口の中を撮影し、その写真を見ながら不正咬合の状態をお話しいたします。その後、患者さまと似たようなタイプの不正咬合の症例写真をもとに、矯正について、一般的な治療の方針についてお話しいたします。
※相談料はかかりません。お気軽にご相談ください。
ステップ2. 精密検査・唾液検査
患者さまが、当医院での診療を希望されれば、精密検査を行います。状況を把握するために、「X線写真」「顔貌写真」「口腔内写真」「石膏模型」「咬み合わせの記録」など、患者さまの症例に応じて採得いたします。所要時間は、40分前後です。
※資料内容により、33,500円~47,800円がかかります。
※検査、診断、コンサルテーション費用は含みます。
ステップ3. コンサルテーション
精密検査で採った資料を分析し、院長をはじめ認定医資格をもった常勤矯正専門医がカンファレンスをおこない治療計画のプランニングをおこないます。
これも当医院の特徴の一つで、患者さまの歯並びは、皆さま異なります。いろいろな条件の中で、適した治療法を導き出す為に、数名のドクターで治療計画を製作していきます。これは、一人のドクターよりも、二人三人と視点を変えて診ていくことでより良いプランニングが可能となります。
このコンサルテーションでは、十分お時間をかけて、 その結果を患者さんに、わかりやすく資料を使ってご説明させていただきます、 この時、治療後の予想模型も製作してお見せしますので、 奇麗な歯並びをイメージしやすいと思います。
症例によっては、歯を抜いておこなう抜歯症例や、抜かないで治す非抜歯症例に大別されますが、治療計画を作製する上で 先ずは、歯を抜かない治療方針を第一優先に考えます。
ただし、限界をこえて(顎の大きさと歯の大きさ、並び状態など) によっては、便宜抜歯が必要になることがあります。 皆さまのお顔が違うように、顎の大きさ、位置関係や、歯の大きさ 形態もことなりますので、画一化した治療目標.方針はありえません。
噛むという機能を回復していけば、審美面も自然と備わってきます。反面、見映えを主体にしていけば、どこかにひずみが生じてきますので、 お口は消化器官のひとつとして、しっかりと機能面の回復を 前提としたプランを提示させていただきます。
最近は、歯科矯正用アンカースクリューという器具が使用できる ようになってきましたので、以前にくらべ非抜歯治療の限界がひろがっています。
ステップ4. 矯正装置の装着
診断の結果、抜歯が必要な方は、まずは抜歯をしていただきます。最後の抜歯が終わり約一週間後に、矯正装置を装着していきます。抜歯の必要のない方は、コンサルテーション後にご希望のアポイントをいただきます。
矯正装置の装着後、歯ブラシでのお手入れの仕方、矯正治療中の注意事項をご紹介させていただきます。
物を移動させるときには、その物体に力を加えなければ 動きません。歯並びの治療にも同じ事が言えます。力の伝達には、歯の表面にブラケットという器具を装着 し、そこにワイヤーを通して、動かしていきます。
たとえて言えば、電車における線路と車輪の関係に似ています。線路(ワイヤー)を形作りその上に車輪(ブラケット)を移動 させる。電車では電気を通して動きますが、矯正の原動力は ゴムなどの弾性材料を用いたり、ワイヤーを曲げ込んで原動力に していきます。
歯に装置を着けるには、専用の接着剤を用いて歯の表面に 接着していきます。表側の矯正の場合は、ダイレクトボンディング といって、直接貼っていくことが多いです。
舌側矯正の場合は、歯の形態が裏面では複雑 ですし、厚みや長さもみんなことなるので、事前に、術後予想 模型を製作し、その模型上でリンガルブラケットを製作して いきます。言い換えれば、リンガル矯正は、完全オーダーメード の矯正治療になります。
ステップ5. 装置の種類
まず、ブラケットの種類(表側ー裏側)は、患者さまに選択していただきます。表側の装置で治療ができる症例は、舌側矯正 でも治療はおこなえます。
表側の矯正装置は、大別すると金属の装置と目立ちにくいセラミック、ジルコニア、コンポジットなどの種類があります。
舌側矯正装置は、年々進化をとげており、当院でも数種類の装置を使い分けています。 一概に、裏側からの見えにくい装置・・ということではなく、不正咬合の状態、歯の形態から考え、リンガル矯正認定医 として沢山の治療経験から適したな装置を選択して、患者さまの違和感、負担の軽減を図っていきます。
ステップ6. 毎月の調整
動的治療中のチェアータイムは、舌側矯正(裏側矯正)では50分~1時間前後、表側矯正では40分前後となります。毎回ワイヤーを外し、専用の器具を用いてクリーニングを行います。
一回のチェアータイムの内訳は、クリーニング時間6割、調整時間4割が一般的です(治療ステージによって、増減いたします)。動的治療中は、ブラケットの周りに汚れが残りやすいので、十分に時間をかけてクリーニングすることが必要です。
やはりブラケットなどの器具が着くと、歯ブラシの届きにくい場所が生じますので、歯磨きは今まで以上に重要になります。 基本的には月に1度の来院になりますが、このときにおこなうのは、歯並びの状態に合わせたワイヤーの調整、交換や、筋機能訓練、歯磨き指導そして国家資格をもった歯科衛生士 や歯科医師による機械的清掃(PMTC)になります。
ラバーカップ、超音波スケーラー、エバチップ、エアーフローなど状態にあわせて使い分けをしていきます。毎月の調整時間の半分は、このプロフェショナルトゥースクリーニングで費やされます。
ステップ7. 舌側矯正(歯の裏側からの矯正治療)はこんな方に向いています
<接客業の方>
お仕事上、歯の表面には装置が着けれないという方。 結婚式をひかえている方など。女性にとっては人生一番の日。すてきなウエディングドレスを着て、すてきな写真を…でも装置が気になるという方におすすめです。
<メディアに出られる方>
もちろん、たくさんの学生さまや主婦の方も、見えにくいリンガル矯正を選択させています。
<裏側からの矯正はスタンダードな治療なの?>
歯の矯正といえば、みなさまは歯の表面に器具をつけ、ワイヤーがみえる治療法をイメージされると思います。海外、特にアメリカ映画では、子供がブラケットを装着している姿をよく目にしますよね。
アメリカでは、子供の時に歯並びを治すことが普通です。ですので、装置も金属製の装置を歯の表面につけることが、当たりまえにおこなわれています。
しかし、日本、韓国またヨーロッパ諸国では、見えにくい矯正として 舌側矯正のニーズが年々増加しています。子供時代に治すタイミングがなく、成人になっていざ治療をしたい。でも、あの装置がみえるのが…。
裏側からのアプローチは、決して表側の矯正法と同じとはいえません。やはり、舌側矯正特有の動き方をします。ソフィア矯正歯科医院では、沢山のリンガル矯正患者さんの経験から、一番負担が少なく、治療効率がよい方法をご提案させていただきます。お気軽にお問い合わせください。
ワイヤー調整をおこなうと、歯が締め付けられるような感じが数日続きます。この圧迫感も昔の矯正にくらべると、よりいいワイヤーや装置が開発されたことにより軽減されてきました。
ステップ8. 矯正装置の除去
歯並び、かみ合わせがキレイに整ったら、ブラケットをはずします。素敵な笑顔になりました!!
矯正を開始する前に行った各種資料を再度採得し、保定装置を作成致します。その後、保定装置の使用が開始となります。
ステップ9. 矯正装置除去後の観察
後戻り、成長について観察していきます。いままでは、ワイヤーで歯を動かしていましたが、見方を変えるとワイヤーで歯をその位置に収めてくれていた訳です。装置を外すと、このおさえがなくなって、歯は矯正をする前の元の位置に戻ろうとします(後戻り)。これを防ぐ為に、保定装置という器具を装着して歯並びが安定するまで、固定していきます(保定装置の種類)。
観察期間は、矯正装置(ブラケット)の装着期間の1.5倍が一般的となります。
ステップ10. 矯正の終了
おつかれさまでした!